ご支援のお願い

「ご支援のお願い」とは?

急なタイトルで失礼します。「演劇のしおり」編集人の山本篤史と申します。こちらのページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

内容を結論からお伝えしますと、「演劇のしおり」の運営継続にあたり、どうしても活動資金が必要となるため、みなさまから少しずつ支援していただきたい、というお願いです。

(ご支援窓口のリンクは、このページの一番下にあります)

いきなり「ご支援のお願い」と言われても、なんのことやらさっぱり分からないと思いますので、順を追って説明いたします。

私のこれまでの活動と、コロナ禍を経て私が決意したこと

私は以前、2010年〜2017年の間、Twitter(現在の「X」)とウェブサイトにて、公演情報配信メディア「Daily Fringe Guide Osaka」を個人で運営していました。

当時、平日の日中は契約社員としてオフィスワークをこなし、その中で年に数回、フリーランスで舞台の音響操作を担当するという生活をしていました。

そんな中、「自分は他の公演に関わっていて観に行けないけど、私の代わりに誰か観に行ってほしい」「雑誌版のぴあ関西版がなくなり、Lマガジンも演劇ページが縮小して、網羅型の媒体がないのは不便」という思いが強くなり、また同時に、それまで関西の公演情報を網羅したウェブサイトを個人で運営されていた、#10さんの転勤の時期も重なり、2010年から手探りで、公演情報の発信を私個人で始めました。

平日日中のオフィスワーク、週末の音響操作、そして公演情報の発信。限られた時間をなんとかやりくりして、三つの活動を並行していましたが、当然ながら、時間も体力も精神力も限界がありました。

自発的な公演情報の編集作業は楽しく、なんだかんだで7年続けましたが、個人による発信は一定の役目を果たせたと感じ、2017年に運営を譲渡しました。

しかし、2020年以降のコロナ騒動により、譲渡先も公演情報の発信が困難になった様子を見て、「私個人の編集能力を生かして、自分が見たい世界を再び自分で取り戻したい」という思いが強くなりました。

どうせ再度始めるなら、今までオフィスワークに割いていた時間を言い訳にせず、公演情報の編集に充てたいと強く感じ、2024年11月に勤めていた会社へ退職願を提出し、同年12月に退職。退路を断ちました。

本当にやっていけるのか、自分を試す毎日

契約社員を辞めたあと、自由になった時間で、まずは、以前と同等の公演情報の発信ができるか、Xのアカウントを作成して慣らし運転を繰り返しました。7年ほどブランクはありましたが、意外とすぐに編集の勘を取り戻せました。

つぎに、今ご覧になっている、「演劇のしおり」のウェブサイト作成に取り掛かりました。WordPressを導入し、サーバを契約し、手探りでイチから作成しました。

胸を張ってウェブサイトの存在をアピールするには、充実したコンテンツがないと伝わりにくいと思い、ひたすら公演情報と会場一覧を入力し続けました(この期間が一番大変でした)。

ここまでが、この文章を作成した、2025年3月7日時点の現状です。

今後、何がしたいのか

長くなりましたが、表題に戻ります。

このサイトを出発点に、今後何がしたいのかをお伝えします。

  • 公演情報をかき集めて、公演規模の大小にかかわらず、関西の公演情報を水平に見られる状態を保つ
  • 2020年まで書店等へ週2300枚ほど設置・配布をしていた、本のしおりサイズの、紙媒体の「演劇のしおり」を復活させる
  • 今までしおりを置いていただいた協力店へのご挨拶回りと、新規開拓を再開する(※書店開拓はおもに私が足を運び、この店のレジ先に置いてほしい!と感じたら、店長さんに直接交渉)
  • 2024年以前の、関西の公演情報アーカイブを作成する(特に、コロナ騒動の混乱時の状況を、各劇団の制作さんにお聞きして記録に残す)
  • 「演劇のしおり」という名のとおり、これから舞台表現に触れようと思う方の道しるべとなるようなコンテンツの作成や、参加型イベントを開催する
  • 若手の劇団の作品をひとつでも多く観に行って応援する
  • 国内外の演劇祭に足を運んで、革新的な作品の紹介や、現地で気付いたことをレポートする
  • 「演劇のしおり」のYouTubeチャンネルを作り、現場の空気やインタビューを配信する
  • 関西の各市区町村の観光課に、向こう1ヶ月分の関西一円の公演情報を冊子にまとめて毎月送り、各地の観光課の舞台芸術への認識を底上げする

今思いつく限りを列挙しました。現在、足場づくりは私ひとりで行っていますが、他の方に協力いただくことも視野にいれると、どうしても継続的なご支援が必要です。

最終的に、どのような景色が見たいのか

この活動のゴールは、「送り手と受け手をマッチングさせ、どの公演も、どの回も、客席が8割埋まっている状況を作る」ことです。

私は、公演情報発信を再開するにあたり、「小劇場」という言葉を、公演規模の説明として使わないことにしました。

歌舞伎に対する新劇や、新劇に対する築地小劇場、という意味合いの「小劇場」は理解できるのですが、お客さまにとっては、客席数の多い少ないは作品のクオリティに直結せず、むしろコンパクトな空間で催される公演は、「限定100名のプレミアムステージです」と言い換えられます。

出演者も、公演規模の大小を卑下する必要はなく、至近距離のお客さまに、細やかな体の動き、ふとした瞬間の表情の変化を堪能いただく機会を与えることに専念してほしいと願います。

ゆくゆくは、他地域から来た方から、「関西の公演は、どこに行っても客席が埋まっているよね」と言われたら、こんなに誇らしいことはありません。このゴールに向けて何ができるか、挑み続けます。

「演劇のしおり」ご支援窓口を用意いたしました

あらためまして、「演劇のしおり」の活動をより活発にするため、ご支援窓口を用意いたしました。

当サイトの活動にご賛同いただけましたら、毎月1,100円(税込)をご支援ください(ひと月分だけ支援する、単月支援コースも用意しております)。

ご支援いただいた方には、ささやかではございますが、毎週月曜日の朝に、その週の公演情報に加え、ここでしか読めない編集人・山本篤史によるコラム、『Work in PRogress』を添えて、メールでお送りします。

編集環境に余裕が出てきましたら、

  • 演劇関係者や劇場スタッフへのインタビュー(テキストまたは限定動画の配信)
  • 誰かの悩みをみんなで解決する、演劇お悩み相談室
  • ゲストにコラムを書いていただく企画

などを盛り込んでお届けする予定です。

↓こちらにて受け付けております↓

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

あなたの支援が必要です。どうか、よろしくお願い申し上げます!

↓こちらの画像をクリックすると、「STORES 予約」のページが開きます。

2025年3月7日 「演劇のしおり」編集人 山本篤史(2025年3月9日 一部修正)